第一回 科野の国ラウンドトレイル参戦記
KTF主催の今年最後の大会である科野の国ラウンドトレイルロングの部25kmに参戦してきた。
「科野の国ラウンドトレイル、ロマンあふれる古代のトレイルを駆け抜ける」
コンセプトに記されている通り、1600年以上前に栄えた科の国、後の信濃となるこの地を治めた
「科野のクニ大王」の墓である森将軍塚前方後円墳をスタートし、千曲の山々をぐるっと走るトレイルの大会である。
距離はロングで25km、累計標高差1675mと、短いながらなかなかハードなコースを駆け抜ける、そんなレースだ。
3連休の混雑を想定して、少し早めに埼玉を5時前に出立し、受付に8時に到着、手続きを済ませ、大会実行委員長の大塚さんにご挨拶する。
大塚さん曰く、「大体4:30から5時間で戻ってこれるようにコースセッティングしてます。」とのことで、ひとまずその時間を目指して走ることにした。
また、いつものように大会に出店してくれている北信ファームさんにご挨拶し、9:00から始まるレースブリーフィーングに備える。
9:30にレーススタート。標高は380mほど。
アップをしていない体に急激な運動で、心臓がバクバクする。エプソン810を見ると、158拍ほどうっている。
前からスタートした選手がもう遠くに見える。
すぐに有明山600mに達する。神社の横をかすめて、落ち葉でふかふかのトレイルのアップダウンを繰り返していく。
宮坂峠からは、下界に広がる街が見渡せる。晴れていたらさぞいいのに、と思いつつ歩を進めていく。
峠を過ぎると標高1094mの五里ヶ峰に続く激坂となる。ほとんど歩きで通し、脚をもたせる様にすすんでいく。
五里ヶ峰には11:28到着。頂上からは上山田温泉が見渡せる。頂上には今年夏に亡くなった牛君のオマージュである牛の被り物が頂上のしるしにかぶせてあった。合掌。
温度が低く、すぐに寒くなるので先を急ぐ。
峰を下りきったところにエイド出現、12.4km地点。11:45、丁度半分まで来た。2時間45分の経過。
ここではコーラとぶどうをいただく。美味しい。しばし厳しい坂を忘れ、飲食に浸る。
更にここからこのコースの最高地点である鏡台山までの激坂が始まる。
霧がでて寒い。ただ雨具を着るほどではない。
頂上は1269m、12:12着。
KTFおなじみ、「ひーはー」と小さく叫んだ後、残り11kmの下り基調のトレイルを淡々と下っていく。
途中、雨でぬかるんだところが数箇所、がれ場の急坂が数箇所あり、手を焼いたが、前回からはしるときに唱えている、「地面と仲良く、地球と友達」ということばをぶつぶつ言いながら坂を下りていくと、これが不思議と怪我をしない。
私の怪我をしないおまじないになったようだ。
16.5km地点、977mの杉山には12:41着。
19km地点の798m鞍骨山には13:05着と順調だ。
トレイルを終わり、ゴールまで最後のロードを2km行く。山を走ってきた脚にはロードの硬さは堪える。
鞍骨山手前でこけて脚がつった人に塩サプリを差し上げた、その方がご一緒してくれたおかげで、いろいろと話を聞きながら、気持ちを和ませて2kmをすすむことができた。感謝。
いよいよゴール。
いつものマウンテンハードウェアの黒いゴールポストをくぐりフィニッシュ。
タイムは4:27:38.
50代男子34位。
男子総合194位。
600名弱のエントリーがあった大会、自分としてはまずまずでした。
午後二時にゴールしたので、その脚で帰宅することも出来たが、KTFさんの忘年会に参加し、今年1年お世話になったKTFの関係者並びに大会ボランティアの皆さんにご挨拶し、大会を終えた。
翌日は須坂に向かい、いつもりんごジュースを買わせていただいている北信ファームさんを訪問し、りんご収穫の手伝いをし、たくさんのりんごをいただき帰路についた。
北信ファームの北澤さんに聞けば、小布施は目と鼻の先とのことで、小布施の市内観光にしゃれ込んだ。
北信流さんの純米酒一升瓶を購入し、家路に着いた。
晩秋の3連休の小布施は、長野の原宿、という感を呈していた。
今年も無事トレランシーズンを終えることが出来た。
無理をせず、自分の体に正直に、これからも長く続けていければと思う。